【書評】元東大生が書いた勉強法の本

こんにちは。

komattaです。

今回ご紹介するのはこちらの本。

 

 

勉強大全 ひとりひとりにフィットする1からの勉強法

 

ご存知東大クイズ王の伊沢さんが、勉強法について書いた本。

こんな人におすすめです。

・勉強のやり方を模索している受験生

・効果的な勉強法を生徒に伝えたい学校の先生、塾の講師

・伊沢くんのファン

それでは、内容にいってみましょう。

今回は私が気に入った点、試してみたいと思ってポイントについて紹介します。

 

 

 

1日1点主義

1日1点主義とは、その日の勉強で本番の点数を1点上げられたかどうかを基準にして自分の勉強を評価していくというもの。

本番の点数という大きな目標のために1日1点という小さな目標を立て、それを達成できたかを確認していく。

1日1点。100日で100点。単純に点数が100点上がったら、かなりの成長ですよね。

日々の勉強の成果はなかなか実感しづらいですが、

この基準なら成長を実感しながら勉強を進めていけそうです。

 

基礎が大事

この本では、基礎を完成させないと得点は伸びないと断言しています。

基礎が大事。確かによく言われることです。

では、そもそも基礎とはなんでしょう?

著者は、基礎とは「教科書に直接書いてあること」としています。

数学で言えば例題、英語で言えば、基本となる単語と文法事項などです。

応用問題は基礎の組み合わせであるから、この基礎の部分がしっかりしていれば、

というよりも基礎の部分がしっかりしていないと、応用には対応できません。

問題を見た瞬間に、教科書のどの分野の知識を使えば解けるかが分かれば、

その問題について考えることができます。

 

暗記について

勉強とセットで語られることの多い暗記。

この暗記についても、この本では多くのページを割いて書かれています。

そもそも、暗記とは何か?

著者は暗記とは「何も見ないで言えるように覚えること」しています。

さらに、試験とは、

自分の中にある知識を、教科書などを見ない状態で繰り出して解答していく作業です。つまりは、「何も見ないでいえるように覚えたこと」使って点数を取っていくわけです。  『勉強法大全 ひとりひとりにフィットする1からの勉強法』

と述べています。

なので、暗記するときはその知識を使える形で覚えることが大事だと言っています。

暗記は実践に近い形で行い、手を動かし、自分の知識を試す形でやるのがいいのです。

 

 

数学の勉強の仕方

この本では具体的に、国語、数学、英語についての勉強法も書いてあります。

このブログでは数学の勉強法に触れていきます。

まず、数学は、発想力を問う教科ではないと言っています。

よほどの難関校の難しい問題は別として、ほとんどの問題は、

「習ってきた知識を、習ってきた並べ方で披露する」ことで解くことができるはずと言っています。

つまり、地道に地道に、一つずつ確実に解法を暗記していくことが大事になります。

 

終わりに

このブログでは主に勉強法やそれに対する意識の持ち方をピックアップしてきましたが、

本書では最初の方に、そもそも受験とは何かといったことも書かれています。

手っ取り早く勉強法を知りたい人は、

最初の方だけ立ち読みして買うのをやめてしまったり、

読むのをやめてしまった人もいるかもしれません。

しかし、それでやめてしまうにはもったいない内容がその後に待っています。

自分も塾の講師として、勉強に対してどんな意識を持って取り組めばいいか、

新しい視点を得ることができました。

また、これから受験生になる高2生には、とてもおすすめの本です。