落語やってます。あと、雑感。

落語が好きだ。

落語を聞くのも好きだし、

落語をやるのもの好きだ。

そう。

僕は趣味で落語をやっている。

とあるアマチュアの会に所属している。

特に師匠がいるわけではなく、

プロがやっていていて、面白いなとおもったものを

YouTubeやCDを聴いて覚えて、

デイサービスだったり、常連になった飲み屋さんでやらせてもらっている。

 

落語をやっていると、人間は昔からあんまり変わっていないということがわかる。

理論よりも感情で動く。

平気でうそをつく。

自己中心的な考え方にしばられている。

 

落語はあんまり仲間外れを作らない。

落語の登場人物の中に、与太郎がいる。

だいたいどんな噺でも、与太郎はまぬけなキャラだ。

令和の世の中にはとても生存できないであろうほど抜けている。

落語の中でも、みんなからばかにされることも多い。

しかし、仲間外れにされることはほとんどない。

ほとんどというか、多分ない。

いろんな人がいるということを、ちゃんと落語の世界は認めてくれていて、

とても温かい世界だなと思う。

江戸時代って、そんな時代だったのか。

今よりはずいぶん不便なこともあったのだろうけど、

実は今よりも生きやすいよのなかだったのかもしれない。

 

落語は人間のいいところも悪いところも弱いところも見せてくれる。

いいところを見るのもいいけれでど、

弱いところをみると、その人に親近感を覚えたり、

とても優秀な人の弱いところを見ると安心したりもする。

そんな人間の弱いところを描いている新作落語がある。

立川志の輔師匠のガラガラという噺だ。

毎年PARCOでお正月に公演がある志の輔師匠。

今年は体調不良のため公演中止になってしまった。

だから、というわけではないのだろうけど、

ガラガラがYouTubeで公開されている。

とてもおもしろいので、ぜひみてほしい。

 


志の輔らくご「ガラガラ」(2011年・パルコ劇場にて収録)