【書評】東大の先生!数学を教えて!

こんにちは。
komaです。
今日は、気分転換に文体を変えてみます。
今回ご紹介するのはこの本。

 

東大の先生! 文系の私に超わかりやすく数学を教えてください!

塾で中学生に勉強を教えていると、
日々、いかにして生徒たちにわかりやすく教えるかについて考えることがある。
そんな折、暇つぶしに入った書店で見つけた。
 
なんと!
いかにもわかりやすく解説してありそうではないか。
私は文系だが、とかく数学には苦労した。
 
最初につまずいたのは小学校1年生か2年生の時。
繰り下がりのある引き算ができなくて苦労した。
宿題をよく間違えて、野球を何人でやるか知らなかった体育教師である母親に、
なぜこんな問題もできないのかと頭をぶたれた記憶がある。
 
なぜ母親は体育教師なのに野球を何人でやるのか知らなかったのか。。。
小学二年生が引き算をできないよりもよほどそっちの方がひどいと思うのだが。。
 
話が逸れた。
次に数学、否、算数につまずいたのは小学3年生の時。
3桁以上の数のわり算の筆算がまったくできなかった。
3桁÷3桁を何度やってもなぜかあまりが割られる数より大きい数になる。
そんな光景を見ていた父はやはり、
なぜこんな問題もできないのかと麦酒を飲みながら私に言っていた記憶がある。
 
それ以降、私は完全に算数が嫌いになった。
いや、算数と言うより、数字が嫌いになった。
 
中学生になっても私の数字嫌いは続いた。
まず、正負の数が理解できない。
なぜ-がつくのか。
なぜ-と-を掛けるとプラスになるのか。
二重否定は肯定だからか。
それとも嫌いな人が嫌な目に遭うとうれしいからか。
 
そんなことを考えたり、考えなかったりしていた。
 
数学は嫌いだったが、
なぜか定期テストではいつも85点以上は取っていた。(どーん)
 
高校に入って、私の数学嫌いはエスカレートした。
テストはいつも赤点。
赤点というのは当時の基準で40点未満のことである。
40点未満どころか、30点も取れていなかったのではないか。。。
 
当然、大学は文系の学科に進学した。
なぜならば、受験で数学を使わなくてもいいから。
 
それくらい、数学が嫌いだった。
 
しかし、である。
塾で講師を始め、変化が訪れる。
中学でやった数学なら、卒業後何年も経った今でも解けるのだ。
現役時代、あんなに苦労した問題がなぜか簡単に解ける。
 
いや、簡単にというのは言い過ぎが。
少なくとも、解き方を見ればなんとなく理解はできた。
 
人間というのは単純なもので、
何かができると、その対象が楽しくなる傾向がある。
齢32にして、初めて数学がおもしろいと感じたのである。
 
さて、こんな気持ちの中この本を買ったわけだが、
まず、非常にわかりやすい。
 
こんなにわかりやすいなら、教科書がこれでもいいのではないかと思うくらいだ。
 
とはいえ、中学数学の全てを網羅しているわけではない。
網羅いているわけではないが、これがわかっていれば8割OKといったところであろうか。
 
二次方程式を解の公式を使わずに解く方法などは、
そうなのか!と膝を打ちまくったほどだ。
ちなみに解の公式は私はもう覚えていない(笑)
 
三角形と円の関係などは今教えている中学生に、今すぐシェアしたい内容だ。
 
中学生相手に勉強を教えている人ならば、
一読して決して損はない良本である。
 
この手の本が、他の教科でも出てくれることを願う。
 
いや、もう出ているのだろうが。